Danger Money / UK

1979年の2nd。E.G. Records、配給はPolydorでカタログ#POLD 5019

レコーディングはロンドン、マスタリングは米Sterling SoundのGeorge Marino(今年6月に亡くなったそうだ)。

 

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容姿的にイケてない二人が抜け「可愛くてちっちゃい」Terry Bozzioが加わったことにより、演奏力だけでなくルックスにおいても最強のプログレバンドへと進化した。


可愛くてちっちゃいBozzioの勇姿

 

とは言え前作がプログレ夢のオールスター戦な面子であったのに対し、Eddie JobsonばかりかBozzioというプログレとは異なる分野で活躍してきた人物を加えたこのアルバムにいたって、もはやJohn Wettonによるプログレッシブ・ロックのセルフパロディと化してしまった面もあるように思う。

 

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手持ちはEditions EGなカナダ盤(EGLP 39)。正直いつ頃のものなのかよくわからないんだけど、一応80年代後半でいいのかね

 

Editions EGってKing Crimson等での悪い評判しか聞かないので警戒してしまうが、このアルバムに関してはそもそもが同時期のアメリカン・プログレ・ハード系とかと共通する詰まったと言うか曇ったような感じの音像なのであんまり「よーし、オリジナル盤探しちゃうぞー」みたいな気分にならなかったりする。

そのあたりEddie Jobsonも問題視していたのかなんなのか、本人が手掛けた2009年のリマスターではかなり手が加えられていた。1stの方はそこまでは弄られていないので、やはりなにかしら不満があったんじゃないかと思う。

 

Nothing to Lose

よくプレAsiaと言われるし自分でもそんな感じの捉え方をしているんだが、改めて聴いてみるとけっこう違うような気もしたり(←当たり前だ)。

実はAsiaにつながるというよりもWettonのこてこてポップス志向とNew Waveを見据えたJobsonの音楽的対立がもっとも表面化した曲なんですよ!、とかなんの根拠もなく言ってみる。

そういえば関係ないけどUltravox!もキーボーディストがヴァイオリンを兼任してたな。

 


Youtubeに高画質なPVがあった。

 

The Only Thing She Needs

イントロと中盤以降のインストパートはまさにこのバンドの真骨頂なんだけど、歌パートはなんか全体的に無理してるような気がしたりもする。

 

Caesar's Palace Blues

全編にわたってカッコつけているEddieだが、この曲は特にエレクトリック・ヴァイオリンでいかにカッコつけるかという課題に対する一つの明確な回答であろう。

Nothing to Loseの間奏はどちらかというと女の子ウケが主眼っぽい雰囲気だがこちらは男の子にもばっちりアピールしております。

 

Carrying No Cross

ハモンドとそのいかにもなフレーズが半端ない時代遅れ感で、これはもう意図的にプログレッシブ・ロックを葬りに来てるんじゃとすら思える。そんな事するまでも無かったかもだが