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Captain Beyond (1972)

LP #Capricorn

キャプテン・ビヨンドの1stと2ndが紙ジャケ化するらしい。

キャプテン・ビヨンド(紙ジャケット仕様)

キャプテン・ビヨンド(紙ジャケット仕様)

衝撃の極地(紙ジャケット仕様)

衝撃の極地(紙ジャケット仕様)

ディスクユニオンだと例によって特典がつく。

 

1stのジャケは3Dのシート(いわゆるレンチキュラー)が貼ってある特殊仕様なので、それなりに紙ジャケ映えはするはず。SHM-CDで最新リマスター使用という話だけど、新規とは書いてないんで1997年リマスターな可能性が。

(2013/8/31追記:どうやら日本での新規リマスターらしい)

 

 

キャプテン・ビヨンドは1971年ロサンゼルスで結成されたバンド。オリジナルメンバーは

  • Rod Evans - vocal
  • Lee Dorman - bass
  • Larry "Rhino" Reinhardt - guitar
  • Bobby Caldwell - drums

の四人である。どうやらごく初期の段階ではキーボーディストもいたようだが

 

ロッド・エヴァンスは69年にディープ・パープルを解雇されており、リー・ドーマンとリノ(ライノ?)が参加していたアイアン・バタフライは71年5月の段階で解散している。ドーマン、リノがエヴァンスと組み、そこにボビー・コールドウェルを引き入れたといったところだろう。

翌72年に発表された1stアルバムは全曲エヴァンスとコールドウェルの共作となっており、彼の加入がバンドの音楽性を決定したと言える。

 

ボビー・コールドウェルのプレイスタイルは「正確無比なスティック捌きを駆使してスネアを中心に叩き倒す」というもの。リノのプレイも安定感があり、ドラムときっちり合わせて厚みのある音色のわりに引き締まった演奏となっている。アルマゲドンでコールドウェルと組んだマーティン・ピューはよりインパクトが強いもののリズムに関しては多少ルーズなので、リノのほうが相性はいいと思う。特にB3 “Thousand Days of Yesterdays (Time Since Come and Gone)”などはこの面子だったからこそだろう。他にいくらでもハードな曲があるのに、一番激しい演奏なのがこの曲というのも面白い。

エヴァンスは音域が狭いしラウドな曲調だとけっこう危なっかしい面もあり、パープルをクビになったのも頷ける。が、それを補って余りある持ち声の良さ。あまりメロディアスにやろうとしなくても、語りの延長みたいな唱法で十分さまになる。シャウトではなくがなり立てるように歌うのもかっこいい。キャプテン・ビヨンドの後は引退してしまったようだけれど、下手にロックなんかやろうとしないでディナーショーでオールディーズでも歌えばおばさん受けがすこぶる良いんじゃないだろうか(オ

偽ディープ・パープル? ……嫌な事件だったね。

 

 

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1972年7月カプリコーン・レコードよりリリース、CP 0105。サザンロック中心の同レーベルにおいては異色なグループである(同時期にホワイト・ウィッチ、レーベル後期にはディキシー・ドレッグスなんかも出してるけど)。

 

前述のとおり、米国盤のジャケットは特殊仕様になっている。ストーンズのサタニック・マジェスティーズでお馴染みかと。

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英国や日本でのジャケットは現行のCDと同じデザインで、所謂パープル・ファミリーに分類されるこのアルバムの場合英国盤も好まれるようだ。

 

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米国盤は裏ジャケにメンバーショットが掲載されていない。あれはあれでB級バンドらしい雰囲気に溢れていて悪く無いのだけど。というか正直デザインは普及版?の方がいいと思う。

 

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CDで聴いてたときはこのクレジットにさっぱり気づかなかった。ベリー・オークリーが亡くなるのはこのアルバムの約4ヶ月後である。

 

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タン・レーベル。カプリコーン・レコードは72年に配給がアトランティックからワーナーにかわり、それに伴いレーベルデザインもピンクからタンに切り替わった。さらにこの後74年にはカプリコーンのイラストをあしらったものに変更される。

この盤のマトリクスはA面: 40196 - 1A、B面: 40197 - B。

 

 

 


Youtubeにライブ映像がアップされていた。ライブではロッド・エヴァンスがパーカッションも担当するというのは知っていたけど、ここまでチャカポコやってるとは思わなんだ。あと途中で床拭いてるのはなんなんだろう。

それにしても、この映像は別のソースだと日付が1972年4月30日になっていたりする。71年9月の段階でここまで楽曲が完成してるものだろうか?

 

 

追記:今回調べていて初めて知ったのだが、リノとリー・ドーマンは2012年に亡くなっていた。ウィキペディアを読む限り、そもそも再々結成キャプテン・ビヨンドが2003年に解散したのもリノの癌治療のためであったようだ。