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ベンチャーズの聴くべき名曲10選

突然思いついた個人的ベスト10企画っぽいものベンチャーズ編。タイトルはその場のノリで大きく出てみただけで、たんに好きな曲の寄せ集めです。

名曲というのは言葉通り名高くなければならないわけで、こういった場合に使うべき言葉ではないと自分でも思う。まあ言うだけ言っとかないといつまでたっても名高くならないどころか忘れられていきそうだけど。

 

 

以前書いたことの繰り返しになるが、ベンチャーズの売りはなんといってもヒット曲、有名曲を見境なく「ベンチャーズ風」に仕立て上げることにある。

その演奏力、アレンジ力は非常に優れており、特にアマチュアあがりのサーフ系バンドとは比べ物にならないレベルにある。ベンチャーズ自体アマチュアあがりのインストバンドなはずなのだが、どうして差がついたのか…慢心、環境の違い

 

自分は演奏や楽曲以上にその音色の好みで聴くものを決める傾向があるのだが、60年代半ばまでのベンチャーズのスタジオ録音はわりと好みのものが多い(まあ同じアルバムでもわりと音色に振れ幅があったりするのだが)。

たとえばギターはわずかな歪みとしっかりとしたピッキングが合わさってビンビンというかピンピンとした、デュアン・エディとかとも異なる独特のものになっている。

また、いくつかの曲におけるドラム、特にスネアのパシッとヘッドを張ってワイヤーを効かせたサウンドとそれを活かしたフィル・インは、当時の一流セッション・ミュージシャンに一歩たりとも引けをとらないものである(あくまで裏方に徹したプレイも多いのだが)。

 

というわけで、以下思いついた順にピックアップしてみる。

 

  • Lonely Heart

このリード・ギターこそまさに職人技というものだろう。無駄もごまかしも一切排除され、ただ必要な瞬間に必要な音だけを確実に弾くという、もっとも単純でもっとも難しいことがいともあっさりと行われている。

 

  • Blue Moon

自分にとってベンチャーズを好んで聴くきっかけになった曲のひとつである。リード・ギターに要所々々でもう一本ギターを被せているが、この瞬間の音がたまらなく好きなのだ。アレンジももちろんいいです。

曲自体はエルヴィスのサン・セッションズでもおなじみ。

 

  • Lolita Ya Ya

"Blue Moon"でのギター・アレンジをさらに大々的に行い、全編ツイン・リードになっている。もうほんと最高なんだけど、正直はじめて聴いたときはこのコーラスにドン引きした。耐性がなかったとしか言い様がない。

 

  • Wipe Out

ブログでとりあげるのもう3回目なんじゃないかこれ。

とにかくドラムが強烈なのだが、この曲に限ってドラマーはハル・ブレインであると公式に認められているようだ。

ハル・ブレインは60年代アメリカを代表するといっても過言ではないセッション・ドラマーで、名前を知らない人でも演奏はどこかで絶対に耳にしている、と言い切れるほど数多くのヒット曲に参加している人物である。とは言っても今の20代ぐらいだと普通に生活しててフィル・スペクターとかカーペンターズとか聴く機会なんてないような気もするけど。

彼は音色やプレイ・スタイルの面でスタジオ録音におけるベンチャーズのそれとかなり共通点があり、他に同じようなスタイルで演奏しているものもあるなかでこの曲だけ演奏者が異なるというのは、音を聴いているだけではなかなか思い至らないことではないだろうか。別にだからなんだってわけじゃないけど

 

  • El Watusi

オリジナルには無い流麗なメロディが付いてしまった、魔改造版。

 

  • Up N Down

なんかYouTubeでは動画が見つからなかった、と思ったら"N"と"&"の違いだった。

"Lonely Heart"と並んで職人技なギターが光る曲である。

 

この曲もギターの被せ具合が大変よろしい。

 

  • Mr. Moto

"Penetration"、"Pipeline"あたりと並んで、オリジナルを食ってしまった代表的な例。パルプ・フィクションに使われてたような違ったような。

 

元ネタの小説はちょっと読んでみたい。ミスター・モト自体は戦前だけど、そういえばちょうどジェームズ・ボンドとかピーター・ガンとかスパイ/探偵物が流行った時期だったか。

つーか、映画版でモト役を演じたピーター・ローレってテレビドラマ版007にも出演してて、しかも原作者のイアン・フレミングと同じ1964年に亡くなってるのか。

 

まったく関係ないんだけれど、当時そのジェームズ・ボンドのテーマ曲でビルボードにチャート・インしたギタリストがいましたね。

 

  • Lullaby of the Leaves

 うむ。

 

  • The Cruel Sea


わりといい加減な選曲。いや曲自体は好きなんだけど、正直10曲は多かった。

 

 

 

 

Walk Don't Run

Walk Don't Run

 

ジャン&ディーンのときにも言った気がするけど、ベンチャーズもご多分に漏れずよくわからない編集盤や再録にあふれていて新規リスナーを遠ざけようという涙ぐましい努力の跡が伺える。

上に貼ったベストは比較的「定番」に近いもので、代表曲を網羅しているとは言いがたいがそれ故にいろいろ聴いた後でも楽しめる面がある。

 

でも今から聴くんだと、いっそのこと下の初期アルバム8枚まとめてぶち込んであるコンピとかでいいかもしれない。音質はどうなってるか知らないけど

Eight Classic Albums

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