Down to Earth / Rainbow

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1979年7月28日リリース、リッチー・ブラックモア率いるハードロックバンド、RAINBOWの4作目。

ジャケット画像の配置が普段と逆だけど、なんかうまいことつながったんでこのままにしておこうかな。ちなみにゲートフォールドではなくふつうのシングルジャケです。

 

BURRN!2004年6月号のドン・エイリーへのインタビューを参考にメンバー決定までの時系列を整理してみると……

  • 前作とそのツアーの後ボブ・ディズリー、デヴィッド・ストーンは解雇。
  • アルバムにむけた曲作りを開始するものの早い段階でロニー・ジェイムス・ディオもバンドを去る。本当はコージー・パウエルも辞めるつもりだったとかいう話も。
  • コージーの推薦により、ロニーと入れ替わりにドン・エイリーが合流。リッチー、コージー、ドンの3人で残りのメンバーを探しつつ曲作りが進められる。
  • このあたりでピート・ゴールビー(ex. URIAH HEEP)が加わっていたっぽい。
  • プロデューサーとしてロジャー・グローヴァーが合流、ピート・ゴールビーはクビに。
  • 大勢のヴォーカリストを選考し、オーストラリアから呼び寄せたグラハム・ボネットに決定。この次点で彼はリッチー・ブラックモアはおろかDEEP PURPLEも知らなかったらしい。
  • ベーシストとしてジャック・グリーン(ex. PRETTY THINGS)が短期間参加していたものの、グラハムの提言により結局ロジャーがベースも担当することに。

とまあこんな感じに。こういったものの常として、他のメンバーへのインタビューと時系列に食い違いがあったりするんじゃないかと。

最終的にメンバーは

リッチー・ブラックモア(Gt)

グラハム・ボネット(Vo)

ロジャー・グローヴァー(B)

ドン・エイリー(Key)

コージー・パウエル(Dr)

で固まり、アルバム制作およびツアーを行うのであった。

 

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インナーの表裏。大胆なブルーの使い方に時代を感じる。あとグラハムの写真はソロアルバムの使い回しっぽい。

ジャケットのイラストはSF関連を多く手がけるロン・ワロツキーによるもので、インナーもメンバーのオフショットを交えたりとこれまでのアルバムとはあきらかに方向性が変わったことを伺わせる。

 

RAINBOWは今作そして次作"Difficult to Cure"と段階を踏んでポップスに歩み寄っていく。

今作は音作りの面で、前作と比べるとかなりドンシャリな方向に変化している。巷で言われるポップス化というのは、楽曲自体よりもこの音の変化による印象が大きいんじゃないかと思う。

特にコージー・パウエルのドラムは、前作で聴かれた豊かな鳴りがばっさりと排除されてしまっている。よりソリッドになり洗練されたとも言えるけど。

とはいえ力強さは相変わらずだし、リッチー・ブラックモアのギターは前作よりトレブリーでえぐい歪み方をするようになっていたり、グラハム・ボネットはやかましかったり(褒め言葉)とまったくもって一筋縄ではいかないのであるが。

ロジャー・グローヴァーはプロデューサーとしてはともかくベーシストとしては非常に安定した、地味ではあるけど堅実ないい演奏をする。作曲面における貢献も大きく、今作以降のリッチーの右腕として重要な人物である。

 

良くも悪くも今作でもっとも話題になったのが、1stアルバム以来のカヴァー曲であるB1"Since You Been Gone"だろう。

もともとは作者であるラス・バラードのソロアルバム"Winning"(1976)に収録されており、アメリカのハードロックバンド、HEAD EASTが78年にカヴァー、それなりにヒットもしていた。

RAINBOW版はアルバムからシングルカットされイギリスで大ヒット、アメリカでもHEAD EAST版には及ばないもののビルボードチャート50位台には入る成功を収め、結果的にこの曲を代表するヴァージョンとなった。

 

グラハムのアロハシャツと中盤以降さっぱり登場しないイメージ映像が印象的なPV。

いくらポップス化したと言っても、ラス・バラードやHEAD EASTのヴァージョンとくらべて十分すぎるほどにパワフルである。リッチーの、特にアウトロでのソロなんてこのほろ苦くもさわやかな曲をぶち壊す下品さだ。いいぞもっとやれ

 

 

"Since You Been Gone"につづいて、翌1980年にはA1"All Night Long"もシングルカットされた。

とりあえずねーちゃん出しときゃいいだろ的PV。

 

それと外せないのがB4"Lost in Hollywood"だろう。アルバムのエンディングを飾るスリリングな名曲であり、前の曲との落差もあるとはいえこの曲がはじまると空気が変わるのである。

 

 

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英Polydor Deluxe POLD 5023 (2490151)、レーベルは独自デザイン。マスタリングはSterling Soundのグレッグ・カルビで、Run-Off部分に機械打ちの"STERLING"表記あり。

この盤は数量限定生産されたクリア・ビニール仕様。

 

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こんな感じ。

 

あと発売時から付属していたのか誰かが放り込んだのかわからないんだけど、当時のチラシが2種類付属していた。

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左はグッズの通販用、右はバンドのディスコグラフィー

 

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当時のコンサート会場ではこういったグッズを販売してたらしい。

 

 

 

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